ギルガメッシュとイアソン

Fate/Grand Order 1部7章と2部5章のネタバレ満載。

 

 

 

先日、FGO 2部5章、アトランティスをクリアしました。

全てのキャラが良かったのですが、自分が特に好きになったのはイアソンです。

SNSなんかで見てもイアソンの話題は多く、好感度が一気に上がったのを感じます。

そこで気になった表現が1つ。イアソンのことを「ジェネリック賢王」表現している人がいて、なるほど言い得て妙だな、と思いました。もともと顔も似てると言われてましたね。

ちなみに自分はFateで1番好きなキャラはギルガメッシュであり、ギルガメッシュのマスターになるためにFGOをはじめました。1部7章は最高すぎて、ありがとうしかありません。弓ギルも術ギルも100レベルにしたから、次のギルガメッシュはよ!!

ところでよくよく振り返ってみると、アトランティス自体が今までのFGOメインストーリーのオマージュ的なものが多かったのですが、バビロニアギルとアトランティスイアソンは製作者側も意識して対比しているように感じました。似ていると思われたことをつらつらと挙げていきます。

 

<似ているところ>

・ストーリーを引っ張っていく指導者的立場

・先見の明がある 「千里眼」と「虎口にて閃く」

・基本的には直接戦わない、たまに戦うくらい

・もともとは主人公に敵対するポジションで主人公からの印象はあまり良くない

・主人公に会う前段階で終わりを視ている、あるいは1度終わっている

・状況的にかなり追い詰められているが、余裕の態度をほとんど崩さない

・わりと無茶を言うが部下に慕われている

・親友を失っており、その影響が物語や本人にとってかなり大きい

・親友または本人を破滅に導いた女性キャラクターに思いを寄せられている。一方でそのキャラクターが本人の理解者でもあり、現在の関係はそう悪くない

・1回退場したと思わせて戻ってくる

・最終的に主人公からの好感度はMAXになっているような表現がある 「ウルクはここに健在です」と「イアソンを抱きしめる主人公」

・自分が指導してきた集団で最後まで生き残り、見送ったあとで自分も退場する

・すべてをみた

 

思いついたことを挙げただけでもかなり似ているポジションのキャラクターとわかるのですが、アトランティスの終わりにイアソンに関して、「全てをみて、全てと戦い、そして全てを見送った」と表現され、また術ギルガメッシュはマテリアルで「すべてをみたひと」と書かれているんですよね。なので最後の表現で、意図して賢王と対比するキャラクターとしてアトランティスのイアソンを描いたのだと自分の中では確信しました。

 

ただのオマージュ、しかも同じゲーム内となればどうかと思うのですが、ギルガメッシュとイアソンには決定的な違いがあります。

賢王は背景から物語の始めの時点でかなり弱体化しているのですが、それでも本来持っている千里眼や宝物庫の財宝を駆使して戦うことのできる優れたサーヴァントであり、一方でイアソンは指揮官としては優れているものの、自ら「役立たず」と公言する弱いサーヴァントです。メタ的な話だとレアリティも星4と星1で大きな差がありますし。

 

その「弱い」一見すると「役立たず」な「元々悪役」ポジションであったイアソンが、「窮地に陥った」ことにより虎口に閃きまくって、「満身創痍」になっても「虚勢を張り」続け、結果賢王ギルガメッシュと近いポジション、役割を演じきったことが大変面白いと思ったわけです。

たぶんギルガメッシュはイアソン気に入るんじゃないでしょうか。イアソンはギルガメッシュ嫌いだと思うけど。